atHOMEfes|キングダムに学ぶ激動の時代のリーダーシップ論にAndyが出演しました。

今回は「atHOMEfes」さまにお声かけをいただき、漫画「キングダム」を題材としたビジネス論対談にAndyが出演させていただきました。

出演者はCRAZY代表 森山さん( @CRAZY904Kaz )とカラス代表 牧野さん( @MAKINO1121 )。
錚々たるメンバーで、トークの内容も濃く、また深い。
かなり大きな刺激と感性を頂戴しました。

今回はその内容を簡単におさらいしてみようと思います。

前半ゲストカラス代表 牧野さん

牧野さんといえば、Twitterをやってるクリエイターならほとんど知らない人はいないのではないでしょうか?
ブランドジャーナリズムという「ブランドと社会を結びつける」クリエイティブ・コミュニケーションを標榜し、啓蒙されている、カラス代表件エードット取締役副社長。

キングダムを「ビジネス書」として売り出すなど、その知見、手腕、発想力と企画力はかねがねボクも注目し、また学ばせていただいてました。

余談になりますが、以前Twitterの遊びの一つとしてボクがやってる「クリエイター能力名シリーズ」にも(勝手に)登場させていただいてます。笑

その牧野さんが選んだキングダムの名シーンというと、王賁の「もはや戦術でどうこうなる状況ではない。」

このチョイスには痺れました。

ボク個人の印象として、牧野さんといえば論理的、戦略的にものごとを進められる印象が強い。
いや、実際の仕事でもきっとそうなんだと思うのですが、そんな牧野さんですら「もはや戦術でどうこうなる状況ではない」と思うような場面もあるんだという、謎の共感。笑

そして、その後「隊の覚醒」を促すときに「ストーリーとビジョンを語った」という流れは心から納得でした。

いくら時代が新しくなっても、やはり戦術だけではダメで、最後の最後に根性論が出てくるのは「覚醒」のための必須要素なのかもしれませんね。

牧野さんの言葉で最後に印象に残ったのが、「今できることを全部やる」でした。
これはボク自身も本当に大事だと思ってて、確かに今は先行きが不透明だし、どこに向けてどう動いていいかもわからない時代です。
だからこそ、「今できることを全部やる」。

立ち止まっていても何も変わらないんですよね。
それなら、戦術を捨てて、根性論でいいから「今できることを全部やる」ことが大事なんだとあらためて心に刻みました。

話はCRAZY代表 森山さんとの後半戦へ

森山さんのキングダム論は奥が深く、いや、深すぎで関心しきりで聴き続けていました。笑

そんなかで、やはり経営者としての目線でいまの世界を捉え、できること、やるべきこと、やらなくちゃいけないことを的確に仕分けられているのだろうという印象です。

ゴールの見えないなかで、短距離走を何度もなんどもくり返すイメージはいまの世の中での企業のあり方を端的に表した秀逸なメタファーだったのではないでしょうか。

また、会社同士が手を組み、新しいことを始めるという着眼点には納得の限りでした。
すでにgoogleとappleが協業を発表するなど、これまでにはなかった企業の動きが明確なうねりとなって押し寄せています。

そんなビジネスバリバリの森山さんが、最後の最後で、「朝、日差しを浴びて、Spotifyかけて、白湯を飲む。それが毎日の楽しみ。明日が楽しみ!」というようなエモさ全開のお話をされていたのも心に刺さっています。

楽しかった〜
朝、日差しを浴びて、Spotifyかけて、白湯を飲む。それが毎日の楽しみ。
明日が楽しみ!— 森山和彦(CRAZY代表)

やはり経営者としては論理的な左脳思考だけなく、日常のありがたみを感性で感じる、右脳的な発想も大切にされているのだと思います。

そんな森山さんとの対談の中で、ボクが話た内容をここから少しだけ振り返ってみたいと思います。

キングダムの好きなシーンは?

実際、キングダムの好きなシーンはたくさんあるのですが、現在のコロナ禍の現状を鑑みた時、語るべきリーダー論(今回のトーク趣旨)にあわせると、ボクの中では2つの候補がありました。

ひとつは最近の王翦将軍の知略遠望のすごさ。
若手の才能、能力を信じて任せるところもしびれます。

また、ネタバレにならないように話すのが難しかったのですが、直近での食料問題の解決方法は驚愕のものでした。
まさにクリエイティブでいうところの「箱の外を考える(Think outside the box)」だったと思っています。

そして、もう一つは、えん政の合従軍編での「蕞(さい)の戦い」の住民奮起のシーンでした。
カリスマ性を持ち、人の先頭に立ちながらも、鼓舞し、情報の開示(ここで負けたら秦が滅ぶ)を行うことで団結を促します。
このカリスマ性あるリーダーシップは、本来であれば今まさに日本政府が持つべきもの。
先行きの見えない社会のなかでは、絶対に必要なものだと考えています。

今後世界はどう変化しどんなリーダーシップが求められるか?

話はそのまま進み、「リーダーシップ論」にまで及びました。
ボクが番組の中でお話ししたのは、次の時代は引っ張るリーダーシップから、自分自身が軸を持ち、「正しい」と思しき方向を指し示す「ディレクション力」であるというものです。

「ディレクション」というのは正解を知っててそこに導くことではなく、正解がその方向にあると予測して、みんなを導き、最終的にそれが正解になるよう積み上げていくことだと考えています。

だから完璧なんてないわけです。
あるのはその瞬間、瞬間の「最適」の積み重ねだけ。
だから、そのためにも揺るぎない軸が必要になるんだと思ってます。

そして、こうした先行きの見えない時代には、いろんなタイプのリーダーが必要になってくるはずです。

例えば、政はカリスマ型のリーダーだという話は先ほどの通りです。
緊急事態に強く、周囲を情熱で惹きつけます。
中華統一という壮大なビジョンを描き、それを自分のミッションから導き出し、ブレずに進みます。

一方で、王翦は戦略設計型のリーダーです。
知略遠望に長け、周囲を思考と結果で導く力があります。
ありとあらゆる「未来をシュミレートする」ことで、リスクコントロールを完璧に行うことができるわけです。

これはどちらが優れているとかではなく、その状況に応じて最適な人材がその場面の先頭に立つことが大事なんだと思います。

世界の危機をどう捉えているか?

最後のトークテーマとして、今の世界をどう見るかというものがありました。
これもボクが番組で話した内容ですが、やはり前向きと後ろ向き、二つの要素はあると思っています。

前向きな要素としては、やはり「強制イノベーション」が起きることですね。
リモート技術や・Iot、AIテクノロジーなんかも加速度的に発達しているはずです。

シンプルなところではハンコを使わないと宣言する企業が増えてきたり、病院の診察がリモートで受けられるようになったりと、かなり急激な変化が現れていると感じます。

一方で、後ろ向きな要素として感じるのは、ここから先の2極化です。
ひとつは経済格差、もうひとつは情報格差。
これはコロナ以前の時代からもあったのですが、ここに来てさらに加速する感覚があります。

そして、ボクが感じる最大の2極化は「適応格差」です。

新しいこと、新しい技術、新しいシステム、新しい社会に対し、すぐに適応できる人と、過去にしがみつき、未来を拒み、前進を諦める人とで二極化した社会が生まれる予感がひしひしとします。

しかし、いくら過去にしがみついても時代は否応無く変化していきます。
わかりやすいところでは、大量生産、大量消費の本格的な終焉が訪れています。
本来はバブルがはじけたときに終わるべきはずだった幻想の「作れば売れる神話」が、ついに通用しなくなる時代が訪れるわけです。

この自粛期間で、実はボクらにはそれほどモノが必要ないことに気がついてしまいました。
わざわざ新しい機能のついた炊飯器を買う必要も、壊れてもない冷蔵庫を買い換える必要も、今よりも薄いテレビを所有することも、「必須事項」ではなくなったからです。

だからこそ、本当に必要なものしか価値を持たない時代がくるわけです。

かといって、それに気がつかない、あるいはそれを見て見ぬふりをするその人たちを無理やり新しい社会に適合させることはできません。
これを政府が気づくのか?
あるいは民間企業として何か取り組めることはあるのか?
まだまだ、課題は山積みだと感じます。

また、市場の競争原理が変わるということは、これまでの競争から共創の社会になる可能性は高いです。
森山さんが語ったように、会社同士が手を組み、あるいはクリエイター同士がユニットやチームを組んで、新しい価値(本当に必要なもの)をこの世の中に送り出していく時代、社会の到来です。

でも、その状態からまた競争原理が働き始めるとすれば、その次に待っているのは競創の社会かも知れません。
ボクらは未来選択の岐路にいるわけです。
もちろん、それが良いことか悪いことかは、その時代が訪れないとわからないんですけどね。

だからこそ、見えない未来を憂うより、まずは今日1日に感謝する。
その方が健全だし、大事ですね。

今回のこの「atHOMEfes」のテーマである、あしたの楽しみってのは、本当に心に沁みました。
今回、参加できて本当によかったと思います。

今回のトーク内容はグラレコでもまとめていただきました。

最後になりましたが、視聴いただいたみなさま、運営のみなさま、対談出演のみなさま、本当にありがとうございました。

また別の機会にでもお会いできるのを楽しみにしております。