Concept

「アート×デザイン」でビジネスを加速する。

どうも、こんにちは。hanaです。今日はio Inc.のコンセプトである、「アート×デザイン」のお話をしたいと思います。ここでいう「アート×デザイン」の意味は、アートディレクターである吉澤ハナのアイディンティティを「アート」といった言葉で総称しており、「感性、スキル、造形、考え方、問題提起、哲学、思想、人らしく生きるための手段」などの意味を含んでいます。
「デザイン」はクリエイティブディレクターであるAndyのアイディンティティを総称しており、「企画設計、着眼点、考え方、課題解決、発想、アイディア、目的達成のためのアプローチなど」といった意味を含む言葉として使用しています。

ioでは、対照的なふたつの視点からクリエイティブを提供しています。どちらの要素が優劣とかではなく、仕事をしていくうえで、また、生きていくうえで不可欠な要素だと考えています。ここで書いた「デザイン(企画設計、着眼点、考え方、課題解決、発想、アイディア、目的達成のためのアプローチなど)」の概念は、これまで経済が発展してきたうえで欠かすことのできない要素だと考えます。
数字から読み取れるデータや、再現性の確立、設計などに基づくアプローチ、これらがなくてはビジネスは成立しません。一方で、「アート(感性、スキル、造形、考え方、問題提起、哲学、思想、人らしく生きるための手段など)」はビジネスにおいて優先順位が低くみられる場面に出会うときもしばしばあります。ただ、この言葉で説明ができない感覚や感情、感性は、この激動の時代のなかでこそ、失ってはいけない部分だと感じています。

インターネットやSNS、化学の発展により物理的な「生きること」で困ることはこの10年でグッと減りました。スマホ一つでUbereatsは深夜でもご飯を届けてくれるし、Amazonは食事だけでなく性格必需品まで家から一歩もでることなく配達してくれる。コロナ禍で便利さというのは一気に加速し、その恩恵に授かっていることを1日のいろいろな場面で実感します。それなのに、なぜか満たされない。猫の手を借りたいところはほぼ潰したはずなのに、無償に襲いかかるこの寂しさや虚しさはなんだろうか。

「アート(感性、スキル、造形、考え方、問題提起、哲学、思想、人らしく生きるための手段など)」には、「あぁ、自分が生きている意味はこれだったのか」という生きた心の声を思い出すことができるのではないかと考えます。そして思い出したその自分だけの「生きる意味」は社会において、まわりまわって誰かや何かの救いにきっと繋がる。本当に欲しいものや、生きた実感は、そういった不確かで目にも見えず、一見すると遠いところからふと気がつけば、そばに在るものではないでしょうか。

「アート×デザイン」で提供したio Inc.の成果物については、WorksPlanningの両ページを見ていただくのが一番わかりやすいかなと思います。ぜひ一度目を通していただけますと幸いです。


io Inc.が掲げるステートメント

Vision

Flatな社会をつくる

Mission

社会の声なき声を届ける

Value

「アート×デザイン」をコンセプトに上質なクリエイティブを提供する。

企業コピー

あなたに、届けたい声がある。

ステートメントについて


io Inc.のビジョンは「フラットな世界をつくる」です。これはもう言葉の通りです。この世界はなんて意地悪なんだろう、と思う場面が多々あるんですね。特に、声をあげづらい立場の人や、子ども達、社会に対して漠然とした生きづらさを抱えている人への皺寄せが目に入ります。(コロナ禍になって今まで以上に様々な課題が浮き彫りになったと感じています)。

これって社会の構造がそもそも機能してないことが原因だと思うんですよね。決して当事者に何か問題があるわけじゃない。世界はどんどん新しくなって、人は多様性に溢れているのに、受け皿である社会が古いままアップデートされていない。もちろん、少しずつ、よくなっているところもあります。でもまだまだ、まだまだ足りていない。

ioとしては、そこをなんとかクリアしていきたい。もちろん魔法のように一晩でどうにかできることじゃないのは重々承知です。何かひとつバズが起きたからといって、生まれ変わる社会でもない。私のフォロワー数が1万人を突破したからといって今の状況を覆す力は与えられない。それでも一個一個できることからやるしかないんだと強く思います。

そして、ミッションは「声なき声を届ける」です。話がすこしずれるのですが、これは私個人の気質である、「HSP」に由来しています。HSPとは「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略で非常に感受性が強く敏感な気質もった人という意味です。環境要因のある性格や特技のようなものとは少し違い、生まれつき備わっている気質に当たります。人によって個人差はあるのですが、私の場合は人から情報を受信するアンテナが飛び抜けて良いという特徴を持っています。

これによって、良くも悪くも様々な声を拾っては受け止めることを幼少期から体験していました。他の人が受け流してしまうような些細な情報を視覚や聴覚、嗅覚はもちろん、感覚といった目には見えない部分でも受信しています。この状態が普通だと思って大人になったので、つい最近まで誰でも色々な声に気づいたり、自分に対して感度が高いという発想は持っていませんでした。そして私自身、「知らないまま気が付かないままの方が生きることは楽だっただろうな」と、現在進行形で生き辛さは抱え続けています。

でもこうして、せっかく持って生まれた気質なので、誰かの救いのために活用することは、自分自身を救うことにも繋がっているんだと思うようにもなりました。これがミッションを「声なき声を聞いて届ける」と定義した大きな理由になります。

繰り返しになりますが、この世界は本当に意地悪ですね。人が持つ力を試されているフェーズにきていると思います。何のために生まれてきたのかなんて答えは出ません。今にも崩れそうな夜だってあるけれど、それでも私たちは小さな瓦礫を積み上げていきます。最初は手の届く範囲からかもしれない。次々に更新される情報の波に揉み消される小さな声かもしれない。何度忘れられようと、声をあげ、そして行動していくこと。それこそが「フラットな世界をつくる」をビジョンに掲げた、ioの弱くても燃え続ける灯火です。