Office ioとしてトータルプロデュースを担当しているアパレルブランド「age3026™」。
このプロジェクトにおいて、ioが担当した領域はかなり幅広く、多岐にわたります。

ゼロベースからの企画提案にはじまり、ブランドの世界観、コンセプトの設計、プロモーション案の設計とその実行と、おおよそすべての工程に関わり、デザインとクリエイティブのディレクションを担当させていただきました。

今回は、そのコンセプト設計とプロモーション展開に込めた想いをご紹介したいと思います。

サステナブルをどう伝えるか

age3026™は、「千年先の未来まで美しい世界を紡いでいきたい」という想いを込めて立ち上げた次世代の装いを提案するブランドです。
木材パルプを原料として、三菱ケミカル株式会社さまのみが生産するトリアセテート繊維ソアロン™を使用することで、環境へも配慮した高品質な服を完全受注生産しています。

このサステナブルなプロダクトであることをどう表現するかが今回の最大のテーマでした。

押しつけられた倫理観、価値観はときに人の反発を呼びます。

エコであること、サステナブルであることは大事ですが、それよりも先に、感情としてどう受け止めてもらうかがポイントであると考えたのです。

拝啓 千年後の君たちへ

ブランドストーリーを描くとき、千年後の子孫にあてた手紙のような文体で綴ることにしました。
大変なことがおおい２０２０年代を生きる私たちから、未来を憂い、より良いものとするためにどうすれば良いかを問うようなメッセージ文です。

ioが設計したブランドストーリーはこちら

拝啓 千年後の君たちへー

お元気ですか？
地球は今も無事ですか？

2020年代の地球は、疫病、災害、温暖化による酷暑と、とても厳しい状況でした。
でも、こんな未来を君たちに残すわけにはいかない。
だから、私たちは少しでも出来る事から考えました。

多くの人が知恵を絞り、多くの手段、方法、アイディアが生まれました。

その中の一つに、「木から服を作る」というものがありました。
そこから生まれた服がこれです。

今すぐ、何かに効果があるかはわかりません。
ただ、千年経ったいま、君たちが着ている服が、その木からつくられたものだったら嬉しいです。

いまは、私たちの時代です。
未来は君たちのものです。

千年後の君たちへ。
さらに千年先の、未来をどうぞよろしく。

コンセプト設計

このストーリーをベースに、コンセプトを設計しました。

それが、「千年先へ、紡ぐ服」でした。

もちろん、千年も着続けられる服なんてありません。
でも、服ではなく、想いを紡ごう。というコンセプトから設定したコンセプトでした。

このコンセプトをベースに、age3026™は走り始めます。

プロダクトは、見た目にも高級感があり、ジェンダーレス。
性別や世代を超えて受け継ぐことができます。
さらに、生地の生産から服の縫製まで、全てを一貫して日本で行う、メイド・イン・ジャパン。
　
age3026™は、環境へも配慮した高機能、高品質な服として、新しい時代、新しい暮らしに寄り添うようにデザインされています。

プロモーション設計

age3026™では、ウェブ広告やテレビCMなどのマスプロモーションはいっさい行っていません。
それは、ただ情報として伝わり、なんとなく購入されるよりも、この服が欲しいと思ってくれる人に、最適に届けたいと考えたからです。
これは、服を売って儲けを出す、という資本主義の考えとは真逆のことをやっています。

それほど、服ではなく、想いを届けることを大事に考えたからです。

そのため、いまはSNSを中心にコツコツとプロモーション展開を進めています。
少しずつage3026™を選んでくださる方も増えてきていて嬉しい限りです。

今後はそんなファンのみなさまの口コミもお借りしながら、狭いかもしれないけど、深い繋がりを意識して構築していきたいと考えています。

よろしければ、Instagramなどもチェックいただけると嬉しいです。