Office io では、現在3つの事業を展開しています。
・プロジェクトプロデュース事業
・プロダクトブランディング事業
・wewbメディア&コミュニティ事業
これらはどれも、MISSIONである「今日まで忘れていた世界に気づかせる」に基づいていて、これらの事業を通じて、VIOSIONである「リリカルな社会をつくる。」を目指しているわけです。
その中でも、2020年に特に力を入れていきたいのが「プロダクトブランディング事業」です。
ioのデザイナーであるhanaさんの独特の世界観がだいぶ認知されてきたのが2019年。
ここからは「ioのアードグラフィックが欲しい」「ioのイメージでデザインして欲しい」というご依頼を多くいただくため、このアート・グラフィックをキービジュアルにした発信には特にエネルギーを注いでいくつもりでいます。
今回は、年末年始に対応させていただいた、株式会社ラ・コールさまの「スマホケースデザイン」について、コンセプトメイキングから完成までを解説していきたいと思います。
スマホケースとは何か?
ラ・コールさまは、オリジナルデザインのグッズを全国数百の販売店と提携し、販売を行なっている企業さまです。
オンラインショップにも力をいれていくということで、幅広い層のユーザーにアプローチできそうです。
その中でOffice ioとしては「スマホケース」をデザインさせていただくことにしました。
まず、デザインに落とし込む前に、今回の主題として考えたのは、「スマホケースとは何か?」という部分です。
スマホケースといえば、本来はスマホを守るもの。
特に落下による画面の破損や、水漏れを防いでくれるカバーです。
しかし、その本来の使い方とは別で、やはり「ファッション」の要素も欠かせません。
その人の個性を表すものであったり、誰とも被りたくない、という思いや、逆に仲の良さを示すためにお揃いや色違いのものが欲しい、といったニーズが考えられます。
これらの検証から、ボクが注目したキーワードは以下のものでした。
・個々人の個性の象徴
・連帯感と差別化
・守ってくれるもの(肌身離さない)
これらを象徴するビジュアルを展開するのが今回の課題です。
ビジュアルとコンセプトの融合
今回は納品までの時間がかなり短かったこともあり、ビジュアルとコンセプト、両方の設計を同時に行いました。
それぞれがイメージしたラフをすり合わせながら、最適解を模索した結果、もっともしっくりきたのが「12星座」というモチーフです。
星座はそれぞれの生まれつきによってことなり、それだけで個性を表すことができます。
友達とお揃いで持ったとしても、星座が違うことで真似しすぎることにもなりません。
ここで連帯感と差別化を同時に満たせると判断しました。
また、自分の星座=守護星座とみたてることで、スマホだけでなく、日常においても肌身離さず持つものが自分を守ってくれるようなイメージを打ち立てることができるのではないかと考えました。
これらの方向性を主軸として、ハナさんから上がってきたビジュアルがこちらです。
コンセプトは「守護星座」をデザインする。
スマホケースにそれぞれが自分の守護星を宿すことで、スマホだけでなく、自分自身も守られていること。
同じシリーズなのに、それぞれの守護星がことなることで個性を打ち出せるように設計してあります。
それぞれの星座モチーフは、Office io の2020年のビジュアル・コンセプトである●▲◾︎をベースに、hanaさんがオリジナルの造形で仕上げています。
空に輝く星座の数々は、どれも神話からの物語を宿しています。
黄道12星座は、そのなかでもそれぞれの誕生月に割り振られるほど身近なもの。
星占いのときだけ思い出すのではなく、その深いつながりと広がりをつねに手元において意識してもらえるようにとの想いを込めました。
こちらのスマホケースは順次オンラインと実店舗での販売が開始される予定です。
よろしければ、ぜひお手に取ってもらえると嬉しいです。