今回は、Twitterからご依頼をいただきました。Tessiさんと日髙匡さんの二人によるスポーツ(特にサッカー)プロモーションチーム立ち上げに向けてのネーミングとロゴ制作のお仕事です。
ネーミング
お二人の活動はスポーツでのプロモーション業務、特にサッカーを中心とした展開を既に準備されていました。その活動の象徴ともなるべきチーム名ということで、まずはお二人からのヒアリングからスタートします。そのヒアリングの中で見えてきたキーワード、言うなれば二人の本質を一言で表すとすれば、「火」でした。
まず、二人の出会いが無人島キャンプをベースにしていたことからこのストーリーは始まります。その無人島キャンプで、匡さんが「火の番」をしていて、Tessiさんがそれを見て印象に残っていた、というのが一つ目のポイントです。
さらに、Tessiさんは無人島ではマッチやライターを使わなくても、自ら火を起こすことが出来る能力を持っています。その火を灯にして、どんどんと開拓を進めているというのが二つ目のポイントです。ここから、二つの「火」のイメージが生まれ、その二つが重なり、「炎」となりました。小さな種火を生み出し、それを見守り、たやすこと無く育て、いつしか周囲を照らす明るい炎へと成長していく。
この本質的なイメージをベースに、シンプルなネーミングに落とし込んでいくところから始めます。そして、コンセプトと合わせて練り上げ、3つの案を提案しました。その中から、お二人が選ばれたのが以下のアイディアになります。
コンセプト
想像力を燃やし、創造力を焦がす。
未知を照らし、既知を見守る。
情熱と行動力の炎を灯す。
tooorch【トーチ】
torchは英単語で松明の意味。灯りを掲げ、周囲を照らし、道無き道、暗闇を歩くみんなを導くさまを表現している。その通常の単語「torch」に○を二つ追加することで造語にした。二つの○は、単なる英単語の「O」ではなく、数字の「0」をモチーフにしている。
それは、「ゼロとゼロを掛け合わせて価値を生み出す」という概念を表す。本来なら、ゼロはいくらかけ算をしてもゼロのまま。価値のないものから価値は生まれない。でも、無人島では少し違う。流れ着いたゴミ、自生している植物、使えそうもない石ころ…そうした全てのモノが、発想と想像次第で必要不可欠なアイテムに変わる。まさに、想像力と創造力のかけ算なのだ。
だからこそ、そのゼロの中に、価値のないものでも、その発想と閃き、そして経験から確かな価値を生み出す、そんな2人のクリエイティビティへのオマージュを込めた。
ロゴデザイン
さらに、このコンセプトからhanaさんがデザインしたロゴがこちらです。
ほとばしる火炎の動きに0×0の可能性をトレースしたアーティスティックな造形。無限を現す、インフィニティを思わせる、火焔を表すシンボルになりました。早くこのロゴが至るところで見られる日を心待ちにしています。